トレーニングノート

足先全体を使った正しい足首回しはこれ!足首の構造理解が導く正しい足首の動かし方

今回は「足首回し」というものをご紹介していきます。

足首は全体重を支える身体の中でも重要な部位で、足首の柔軟性があると、日常の生活の自由度が上がるとともに、血液循環も良くなり、疲労の蓄積も和らげ、日常にとどまらず運動などでも全ての動きのポテンシャルを高めてくれます。

また、足首が硬い人、ふくらはぎが細くならない人、アキレス腱が見えるようになりたい人にとっても、足首がスムーズに回すことができない場合、これらを叶えらることはとても難しくなります。

それでは早速、なぜ足首が大切なのかなぜ足首が回らないと身体の状態にとって良くないのかを解説するとともに正しい足首回しの方法もお伝えしていきます。

なぜ足首が大切なのか?

足首は身体を支えている土台です。

この土台の性能が落ちるということは動きそのものの質を落とすことになります。

日常動作である立ち方歩き方にも大きな影響を与えます。

「立つ」「歩く」は1日の内で、多かれ少なかれ基本的には誰しもが行っている基本的な動作になります。

その基本動作の質が落ちるということは身体への影響も多大なものになります。

具体的に足首の性能が落ちるということが、どういうことなのかを以下の記事にまとめていますので、そちらもぜひご覧ください。

足首の筋肉と骨の重要性や動きを徹底解説[専門性高]>

足首回しの原理

突然ですが円を描く時に、最もキレイに描ける方法はコンパスを使うことですよね。

コンパスは中心点である針を基準に鉛筆の芯で線を描く訳で、足首で言うと中心点が「距骨(きょこつ)という骨で、鉛筆の芯が指先となります。

距骨 コンパス

足首が上手く回せないという方は、足首が硬いという以前に、中心点である距骨がズレているためにキレイに回らないだけです。

この距骨がズレていることが最大の問題ということです。

よって、一概に足首回しが全ての人にとって身体に良いとは言えません。

距骨がズレている場合、回さない方が良いとさえ言えます。

距骨が適切な位置にあれば、もちろん足首回しは足首にとって有効です。

足首回しをするにあたり、まず、距骨が適切な位置にあるかどうかを確認していきましょう。

足首の硬さチェック方法 >

なぜ足首回しが必要なのか?

足首回しが必要という訳ではなく、できないよりできた方が良いという話です。

足首の動きは6+2種類あります。

  • 底屈(ていくつ)
  • 背屈(はいくつ)
  • 内転(ないてん)
  • 外転(がいてん)
  • 回内(かいない)
  • 回外(かいがい)
  • 底屈+内転+回外=内返し
  • 背屈+外転+回内=外返し

足首回しは、回すだけでこの8つの動きを網羅できるという点で優れています。

ただし、前述した通り、距骨の位置が適正でなければ成立しないのでそこは注意が必要です。

足首回しの方法

では、具体的な足首の回し方を説明していきます。

まず、足首回しをする前に押さえておきたいポイントが3つ。

  • 足の指
  • 足の甲
  • 足裏

この3つを必ず連動させて足首を回すべきです。

理由としては足首単体で動く場面は日常生活において、あり得ないからです。

足の指、足の甲、足裏も必ず一緒に働くはずです。

よって、足の指、足の甲、足裏、足首は必ずセットで動かなければなりません。

しかし、足の甲は「中足骨(ちゅうそっこつ)」という足の指だと言うことを知らなければ意識もしないため、働くはずもありません。

中足骨 美脚

足首回しの方法やポイントは動画を見ながらチェックしてみてください。

足首回しの効果

足首回しで得られる最大の効果は「足の指・足の甲・足裏・足首が使いやすくなる」ことです。

これにより、

  • ふくらはぎがむくみにくくなる
  • 冷え性改善のきっかけとなる
  • 足の攣りやすい状態を緩和する

などの影響が期待できます。

足首が回しにくい方へ

回らないとはどういう状能なのか?

足首が回りにくい、スムーズに回らない、カクカクした感じでしか動かないという方は、先述したように距骨がハマっていない状態が予想されます。

まずは、距骨の位置を適切な位置に定めるような作業が必要になります。

回しづらい場合は何から始めたら良い?

まずは距骨がハマっていないとはどういう状況か、それを適正化するには何をするべきかを知る必要があります。

距骨の重要性、役割、解決方法は以下の記事にまとめていますので、そちらをご覧ください。

足首が硬い原因はズレによる筋肉の発達にあり!>

注意点は?

無理をしないこと、痛みがある場合は距骨をチェックし、ズレていればそこを修正することから始めること。

ポキポキなる場合は回し方、回す方向、回す力加減なども影響しています。

これらのポイントは先の動画でも解説してますのでぜひ一緒に足首回しを行ってみてください。

まとめ

足首回しはやって損はないと思いますが、やって逆効果になる方もいるということも言えます。

まずは、自分の足首がどういう状態かを知ること、理解することが重要です。

その上で、何から始めるべきかをトレーナーに相談することをおすすめします。

冷え性のない足、キレイなふくらはぎ、くびれた足首を手に入れたいのなら、プロの手を借りることが最も近道です。

自分史上最高の身体へ