スポーツ整体で行うぎっくり腰の治し方と予防法:正しい身体の使い方による腰痛からの解放
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腰痛で悩んでいる方、腰に不安を抱え常に気を遣いながら生活しないといけないという方は少なくないと思います。
生活習慣や姿勢不良による慢性的な腰痛は非常に多いですが、ぎっくり腰をきっかけに腰痛持ちになったという方も多いと思います。
今回は、「ぎっくり腰」に焦点を当てて話を進め、スポーツ整体の観点からぎっくり腰の治し方、ぎっくり腰にならない身体の使い方を解説していきます。
「ぎっくり腰」になるタイミング
ぎっくり腰が起こる原因はただ一つ。
「身体の使い方が正しくない」ということです。
ぎっくり腰が起こるタイミングは大抵の場合、
- A.中腰で物を拾い立ち上げる瞬間
- B.床に置いてある重たい荷物を持ち上げる瞬間
A
B
など大なり小なり上体が前に倒れている状態からの動きで起こることが共通点です。
ぎっくり腰はなぜ起こる?
ぎっくり腰が起こる最大の要因は身体を起こす瞬間に『お腹と腰が抜けている』ことです。
ポイントはインナーユニット
解剖学的に説明すると「インナーユニット」と呼ばれる横隔膜、腹横筋、多裂筋、骨盤底筋群がしっかりと働き『腹圧』を掛けられるかというところです。
横隔膜
腹横筋
多裂筋
骨盤底筋群
『腹圧』が掛けられていないことが『お腹と腰が抜けている』ということとイコールになります。
つまり、腹圧が掛かっていない状態で物を拾ったり、重たい荷物を持ち上げることでぎっくり腰は起こります。
腹圧掛かった状態画像
腹圧掛かってない状態画像
腹圧の掛け方を覚えることが、ぎっくり腰を起こさないための第一歩となります。
スポーツ整体で「ぎっくり腰」が改善に向かう理由
ぎっくり腰には様々な治療法がありますが、正確に言うと治療法は存在しません。
治療法と言われているほとんどの方法は、直接原因を取り除くのではなく改善や緩和を目指す保存療法です。
そして、navisが提供できる改善方法は保存療法ではなく、根本解決です。
正直に言うと、ぎっくり腰が起こってしまってからでは、navisではどうすることもできません。
痛みが治まるのを待って動ける状態になってきてからがnavisのスポーツ整体の出番となります。
今後二度とぎっくり腰が起こらない身体の使い方を伝えることがスポーツ整体の役目です。
私が考える改善とは、腰の状態もさることながら「腰を常に気遣って生活しなくてよい」メンタル的な部分が変わることであり、そこに到達して初めて改善と言えるのではないかと考えます。
そのためには、腰に不安が全くない身体の使い方を覚えることが不可欠です。
まずは、腹圧の掛け方、身体の倒し方、身体の起こし方など、ぎっくり腰になりやすい局面での身体の使い方をこれからお伝えしていきます。
まずは、どの場面で、何をしてぎっくり腰になったかを必ず伺います。
「中腰で鉛筆を拾った」
「重たい段ボールを抱えしゃがんだ状態から立ち上がろうとした」
というようにぎっくり腰になった状態が人それぞれ異なります。
- どの姿勢から?中腰だったのか?しゃがんだところからか?
- 扱ったものは軽かったのか?重たかったのか?
- 足のスタンス幅は狭かったのか?広かったのか?スクエアか?前後に広げていたのか?
当時の状況を細かく確認します。
それにより、アプローチの仕方も異なってきます。
とはいえ、身体の使い方には原理原則が存在します。
ぎっくり腰になった全ての人がぎっくり腰にならないための必ず行えなければいけない基本的な動作が3つあります。
それが、先にも述べたように
- 腹圧の掛け方
- 身体の倒し方
- 身体の起こし方
この3つです。
まずは、この3つの動作の習得を目指します。
下記動画をご覧いただき、同じように動けるかトライしてみてください。
似たような動きにならなければ、またぎっくり腰になる可能性は高いです。
ぎっくり腰にならないためのスポーツ整体
スポーツ整体の根本的な考え方はぎっくり腰を二度と起こさないようにすることです。
ぎっくり腰になった人は、大抵の場合硬くなった場所が存在します。(ぎっくり腰になった状況が異なるので人によって硬くなる場所も多少違います。)
セッションの中で、必要な場合はそこを見つけ出し、手技やストレッチで緩めたり、伸ばしたりしていきます。(動いて行く中で緩みそうであれば手技やストレッチを行わない場合もあります。)
その後、前項でご紹介した3つの動きのマスターに取り掛かります。
腹圧の掛け方
実は、腹圧を掛けるために重要なのが「呼吸」です。
ぎっくり腰になった人は非常に高い確率で呼吸が浅いです。
まずは、呼吸をしながらお腹と腰がくっつくよう薄く細くしていくような感覚と逆にお腹と腰が風船のように大きく膨らんでいく感覚を掴む練習をしていきます。
お腹周りが膨らんで張っていく感覚が「※腹圧が高い状態」です。
この感覚で胴体を安定させることが必要です。
下記動画を参考に行ってみてください。
動画では胸が開く感覚が出やすいので、ストレッチポールに乗って行っていますが床に寝て行っていただいても大丈夫です。
身体の倒し方・起こし方
身体を倒す時、身体を起こす時に最もぎっくり腰になりやすいのは、腰が丸まり腹圧が抜け、腰に負荷が掛かった状態で動作を行うことです。
ぎっくり腰にならないための動作ポイントは
- 骨盤を立てる(ニュートラルポジションに保つ)
- インナーユニットを使い腹圧を高める(「※腹圧が高い状態」)
- 股関節から上体を動かす
これらの動作を同時に行えることが、ぎっくり腰にならないために必要な意識と使い方です。
3つのポイントを踏まえた身体の倒し方・身体の起こし方を下記動画でご覧いただき実践してみてください。
このような方はご相談ください
- ぎっくり腰になった
- ぎっくり腰歴が長い
- 腰痛は治らないものだと思っている
- 腰痛に慣れきってしまっている
- 重い荷物を運ぶのが怖い
- 子供の抱っこが怖い
- ふとした瞬間に腰にピリッと電気が走るような感覚になる
- しゃがむことすら気を遣う
ぎっくり腰に限らず、腰に不安がある方、それがストレスになっている方、ぜひご相談ください。
腰に問題がある人が共通してできない事
腰に問題がある人は、例外なく骨盤と股関節が正常に機能していません。
それが一発でわかる動作が「カエルストレッチ」です。
下記動画を見ながら試しに行ってみてください。
カエルストレッチが正常にできれば、腰を痛めるリスクは限りなく0に近づきます。
ぎっくり腰とは無縁の身体へ
ぎっくり腰の改善で一番大切なことは、常にぎっくり腰になりそうという感覚、腰が痛い状況に慣れないこと、諦めないこと、治すという意志を持つこと、これさえあれば、ぎっくり腰にならない身体は手に入ります。
ぎっくり腰になった方、腰に不安がある方は正しい身体の使い方忘れているだけです。
そもそも人間は理にかなった動きを知っています。
自身の生活習慣による独自の身体の使い方をして痛みに繋がっているだけです。
身体の使い方を思い出すきっかけがないだけで、スポーツ整体で理に叶った身体の使い方を覚えれば、腰に気を遣わなくなります。
ぎっくり腰、腰痛から解放されるには受け身から抜け出すことです。
理にかなった動きで運動を楽しむことが最良の選択です。
全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会認定資格 NESTA-PFT 取得
美尻トレーナーとしてMBS系列「痛快!明石家電視台」「メッセンジャーの○○は大丈夫なのか?」に出演