トレーニングノート

【最新の美脚作り】身体操作を取り入れたムーブメントトレーニング

最新美脚作り-身体操作ブルガリアンスクワット

ここ数年はフィットネスブームにより

  • 健康のため運動を習慣化する人
  • ボディメイクのために筋肉を鍛える人
  • スポーツのパフォーマンスを上げるために筋力アップをする人

様々な目的の人が色々な方法で自分を磨いている時代です。

フィットネスに関すること、トレーニングの方法など情報は増える一方で、実際に何を選択するべきか迷っている人も少なくないと思います。

今回の記事は、「身体操作」という考え方を美脚作りに応用する方法とともに、運動やトレーニングを行なっているが、結果を実感できないという方に、「身体操作という新しい視点」をご紹介したいと思います。

  • 何か物足りない
  • 今やっていることに飽きてきた
  • トレーニングの終わりが見えない
  • 何のために鍛えているんだと思う時がある
  • 一向に望むような結果が出ない

このような思いを少しでも抱いている人に読んで頂ければ、『運動』に対する概念が変わるきっかけになると思います。

『身体操作(しんたいそうさ)』という選択肢

早速ですが、この記事で何を伝えたいか?

筋肉を鍛えてボディメイクに励む前、スポーツのパフォーマンスアップで筋力を上げる前に、やるべきことがあるということです。

  • 自分の身体をコントロールできているか
  • 思い通りに身体を動かせているか

タレントで百獣の王「武井壮」氏は以下のように言っています。

幼少の頃、父親にビデオ撮影してもらったプロ野球選手の投球のものまねを見た時に愕然としたと。
全く思ったようなフォームになっていない。思ったところに腕が上がっていない、思ったように脚が上がっていない。

つまり、身体は自分がイメージした動きと全く違う動きをしているということに、その頃気づいたそうです。

そこから、まず自分の身体を思った通りに動かせるように練習を始めたそうです。

その詳しい内容は武井壮氏のYouTube

【武井壮の「大人の育て方」がマジ凄い!】オトナの学校 完全版

でご覧になれます。

身体を思った通りに動かすためには...

  • 脱力
  • 重心コントロール

この2つが肝になります。

身体操作を簡潔にまとめると...

『脱力した状態で重心をコントロールし、かつ必要な時に必要な分だけ、身体全体の繋がりを使って力を発揮すること』

これが身体操作という考え方です。

『筋肉を鍛えるという選択から動きを磨くという選択』

=『動きを磨いていけば、それに応じて必要な筋肉は備わっていく、美しい動きは美しいボディラインを作る』

ということです。

すなわち、トレーニングにおいて鍛えたい筋肉を意識するのではなく、いかに美しく効率的に理にかなった動きができるかを追求すれば、自然に身体は美しくまとまっていきます。

美脚作りに身体操作を取り入れる理由

以上の内容から、美脚作りにおいても同じことが言えます。

美脚を作りに行くのではなく、

  • 違和感のない動き
  • 美しい動き
  • 理にかなった動き

を作って行くことで美脚は作れます。

むしろ、これらの動きなくして美脚は作れないと言えます。

しなやかなつながりが美脚へとつながる

この理由を簡潔にまとめてみます。

人間の身体は骨格と言う動くことが可能なフレームに内臓を搭載したり、筋肉や皮膚などの組織をまとい構成されています。

人間は206個の骨があり、骨と骨が関節を成し、約400個の骨格筋がその関節を動かし様々な動作を可能にしています。

関節の数も265個とかなりの数あります。

骨格は筋肉が動き関節が働くことによって動くシステムになっているわけで、人間の骨格は車のフレームとは違い可動可能な分ズレます。

これだけ多くの骨や筋肉、関節によって人間はより複雑な動きが可能になりますが、どんな動きも一つの筋肉だけ、一つの関節だけが動くということはあり得ません。

必ず、複数の筋肉と関節が同時に働くことになります。

逆に言うと、どこか1つの筋肉だけ、関節だけを動かそうとする意識が不自然と言えます。

これが美脚作り身体操作を取り入れる大きな理由になります。

美脚のために脚だけを意識して鍛える、美尻のためにお尻だけを意識して鍛えるということをしていると、本来のしなやかな繋がりを持った動きではなくなるのでアンバランスを生みます。

それが筋肉の偏りを生み、骨格や関節のズレを生じさせてしまいます。

部分だけを意識してトレーニングを続けていくことは、この状態を強化していくことになります。

つまり、この方法でも美脚や美尻を作ることは可能ですが骨格や関節のズレ、筋肉のバランスが崩れることにより、ケガのリスクが上がるということです。

やはり、理にかなった動きで美脚を目指すことがナチュラルボディラインを作り、健康的かつ動きやすい身体と言えます。

これが身体操作を美脚作りに取り入れる最大の理由です。

今の時代の美脚作りについて思うこと

  • 太ももや内ももだけを鍛える
  • 負荷をガンガンかけて筋トレを行う
  • 極端な食事制限を行う

というような流れは今でこそ少なくなってきましたが、まだ「脚だけ鍛えれば細くなる」、「頑張って筋トレさえ行っていれば細くなる」、「食事を我慢し食べないダイエットをしていればキレイな脚になる」と信じて頑張っている方も多いと思います。

これらの方法で美脚になる可能性がないとは言いませんが、明らかに非効率的であり、確実性に欠けますし、何より健康を害するリスクが高くなると思います。

同じ時間を掛けるのであれば、理にかなったケガをしにくい運動かつ動きやすくなる方法健康的な食事を選んで美脚を手に入れて欲しいと願います。

その先の美脚作りに必要なもの

今、美脚作りは大きな変換期に来ていると感じています。

その最大の理由は、ウエイトトレーニング主体から運動主体にシフトしていくと考えているからです。

「筋肉を鍛える」ことから「動きを磨く」という感覚が主流になってくると思います。

これを端的に表現すると、重いウエイトを扱って身体を鍛えるのではなく、己の身体をいかに強く・速く・美しく動かせるかということになってくると思います。

必要なのは「楽に美しく、しなやかに動ける」運動処方です。

なぜ美脚作りに身体操作が有効か?

「身体操作」とは読んで字のごとく「身体を操る」能力です。

つまり、思った通りに身体を動かすということに言い換えることができます。

そもそも皆さんは、思った通りに身体を動かせているでしょうか?

「その思った通り」も理にかなったものでしょうか?

身体操作の簡単テスト

ここで簡単なテストをしてみます。

鏡の前で、目をつぶった状態で肘を伸ばしたまま、両手を横に広げ肩と同じ高さに上げてみてください。

身体操作 手を肩の高さに上げるテスト

このように両腕、両指先を結んだラインが一直線になっているでしょうか?

目を開けると、思ったより手が肩よ低かったり、

身体操作 手を肩の高さに上げるテスト 低い

左右で手の高さが違ったりしていませんか?

身体操作 手を肩の高さに上げるテスト 左右違い

このように自分が思い描いたように動けていないことが問題です。

このようなエラーが起こるには理由があります。

まず、身体操作の前に「身体感覚」「身体意識」というものが存在します。

身体感覚とは「内観力」と言い換えられます。

簡単に言うと、自分の内側の感覚を感じ取る力のことです。

身体意識はその先にあります。

自分自身が感じ取れていないものを意識することはできないですし、意識できないことには操作はできないということになります。

こういうことが自然にできている人がアスリートです。

アスリートは体型を作るためにトレーニングを行っている訳ではなく、あくまで競技パフォーマンスを上げるためにトレーニングを行っています。

結果的にその動きに見合ったボディラインができあがります。

つまり、アスリートは「身体を鍛える」訳ではなく「動きを鍛える」ことで身体が仕上がっていると言えます。

「筋肉」に意識をフォーカスするのではなく、「動き」を意識してトレーニングしていくことで自然と脚のラインも美しく、かつしなやかになっていきます。

美脚につながる身体操作方法

まず、美脚において絶対に外せないポイントが「足首」です。

足首の状態で脚のラインも細さも変わると言えるほど非常に重要な場所です。

なぜ、重要なのかを説明していきます。

皆さん、場所は大体わかっていると思いますが細かい構造まではわからない方がほとんどだと思います。

この構造を知って、理解しておくだけで随分使い方の感覚、意識は変わってきます。

簡単に構造を解説しておきます。

美脚作りに欠かせな足首の構造理解

足首は専門的に言うと「足関節(そくかんせつ)」という名称で呼ばれます。

足首は足とスネ・ふくらはぎ部分(下腿:かたい※以下より下腿で記載)の関節のことを指します。

下記画像をご覧ください。

足部 距腿関節 足首

「足関節」=「距腿関節(きょうたいかんせつ)」と考えてください。

そして、この距腿関節付近は「足根骨(そっこんこつ)」という7つの細かい骨で構成されています。

踵骨 距骨 立方骨舟状骨 楔状骨

これらの足根骨が整っていること、特に距骨(きょこつ)と言う骨がキレイに収まって距腿関節が滞りなくスムーズに動くことが非常に重要なポイントになります。

これが足首を使える状態であり、バレイのアーティストのように足首がしっかり伸びた状態で使えること、かつしっかり曲げて使うこともできることが美脚を作るために外せないポイントです。

足首が使えることで踵も正しい位置に収まり、ふくらはぎも正しく働き(必要な時に必要なだけ働く、働き過ぎない)、ふくらはぎとの繋がりでハムストリングス(太ももの裏の筋肉)が正しく働きます。

脚の裏面(ふくらはぎとハムストリングス)が正しく働くということは必然的に太ももの前側も正しく働きます。

太ももの前側が張りやすい人張り出している人脚の裏面が働いていない可能性が高いです。

それは足首が使えておらず、アキレス腱、ふくらはぎ、ハムストリングスの繋がりが上手く行っていないと状態で正しく働いていないことが原因かもしれません。

このような問題を抱えていることがほとんどです。

まずは身体操作によって、足首を使えるようにしくことで美脚に一歩近づきます。

簡単な自宅でできるストレッチ的な動きをご紹介します。

美脚作りにおすすめ【足の甲・足首ストレッチ】

足の甲 足首ストレッチ①足の甲 足首ストレッチ②

美脚作りにおすすめ【足指・足首ストレッチ】

足指 足首ストレッチ①足指 足首ストレッチ②足指 足首ストレッチ③

身体操作の具体的な美脚作りへの応用方法

これは、わかりやすくブルガリアンスクワットを例に解説していきます。

ブルガリアンスクワットがわからない方はこちらをご覧ください。

ブルガリアンスクワットの詳しい解説に興味がある方はこちらもご覧ください。

ヒップアップに一番効く最強筋トレ「ブルガリアンスクワット」

ブルガリアンスクワットはご覧になられた通り、片足を台に乗せた状態でスクワットを行います。

筋トレ的に考えると、前脚のお尻太ももの裏を鍛えるエクササイズと捉えると思います。

身体操作的に考えると上半身を上手く活用して効率的に楽に片脚で上下する運動と捉えられます。

言葉にするとやや難しいかもしれませんが動画で見ていただくと一目瞭然だと思います。

簡単に言うと、

  • 筋トレは部分的な筋肉の強化
  • 身体操作は身体の繋がりを意識した動きの強化

と説明できます。

この動きを意識してブルガリアンスクワットを行った、その結果として筋肉が付いてくるという考え方です。

何に意識を置くかの問題とも言えます。

美脚作りに身体操作を取り入れるメリット(まとめ)

これまでの内容を見ていただければ、わかると思いますが身体操作を意識することで本来の身体の動きが覚醒していきます。

そうなると、骨盤、股関節、膝、足首、足裏、背骨、肩甲骨…と身体のあらゆるパーツが連動して働くことが可能になります。

連動するということは...

  • 身体全体が組織的に働けるので、どこか一ヶ所に負担が掛かることがなくなり、ケガのリスクは大幅に減ります。
  • 身体が満遍なく使えることになるので自ずとボディラインのバランスが整ってきます。

この2つが美脚作りに身体操作を取り入れる最大のメリットです。

美脚を目指すのであれば、身体操作を取り入れない手はありません。

この機会にぜひ、身体操作を美脚作りの選択肢の一つに加えてみてください。

自分史上最高の身体へ