骨格ストレートで肋骨が出てるのはなぜ?原因と改善法を徹底解説

骨格診断でストレートタイプと診断された多くの人が感じるのが…
- 上半身がしっかりしてみえる
- 上重心で首は短め
- バスト下からお腹周りが厚みを持ちやすい
- 鎖骨は埋もれる
- 肋骨が目立ちやすい
などの悩みではないでしょうか。
特に「肋骨が前に出てる気がする。」「くびれができにくい。」という悩みを抱える人は少なくありません。
骨格そのものの影響も多少ありますが、実は日頃の姿勢の癖が大きく関わっているので、今回の記事では姿勢面からみた原因と改善方法を徹底解説していきます。
肋骨が出てみえる主な原因
ストレートタイプと言われる人の肋骨が出て見える原因は常日頃から『上重心』だからです。(上重心というのは重心が高い位置にあるということです。)
東洋的には3つのエネルギーの貯蔵場所があります。
- 上丹田(じょうたんでん)
- 中丹田(ちゅうたんでん)
- 下丹田(かたんでん)
骨格ストレートに分類される人の多くは重心が上丹田から中丹田辺りのどこかにある可能性が高く、重心が高い状態で日常を過ごして来た人がそうなっていて、これによって肋骨が出てみえてしまうという訳です。
では、その概要を解説していきます。
上重心によって起こる横隔膜の機能低下による弊害
リブフレア/オープンシザーズシンドロームによって肋骨が見えにくくなる
横隔膜の機能低下によるリブフレア/オープンシザーズシンドロームが及ぼす影響は大きく、この影響で肋骨は下記画像のように前に出て、お腹が抜けた状態を強いられます。
その結果、肋骨、お腹周りに厚みが出ることになります。
肋骨が見えにくくなる内容を詳細に書いた記事はこちらをご覧ください↓
鎖骨は見えにくく首は短くみえる
重心の位置は横隔膜の位置に依存します。
横隔膜が下がると重心は低く安定し、横隔膜が上がると重心は高くなり動きやすくなるということです。
つまり上重心になっている状態というのは胸式呼吸が日常的に採用されているため、横隔膜が縮んでという動きが弱く、重心が落ちず高いままとなり、胸郭は上に広がったまま鎖骨を上に押し上げながら後方回旋させてしまいます。
そのため、鎖骨が埋もれるような形になり、見えにくくなり、上にも押し上げられているので結果的に首は短く見えてしまいます。
自宅でできる改善アプローチ
肋骨がでているのを改善するには、まずは横隔膜の機能を回復させるために腹式呼吸「ドローイン」を習得することが必須です。吸気時に横隔膜を縮ませ下に下げ、呼気時に横隔膜を緩めお腹と腰をくっつけるイメージで薄く細くする練習を重ねてください。
ドローインの方法は下記動画を参考にしてください↓
ドローインを体得したら、お腹を凹ました状態のまま自然呼吸をできるように、そして、その状態で立つ、座るという様に日常動作に落とし込んで行ってください。
日常から意識したい動作
座っている時や立っている時、可能であれば歩いているとき時も息を吐いた状態の重心を意識し続ける事を心掛けてください。
まずは、意図的に息を吐く習慣から作りましょう。吐く事で重心を下丹田に置くイメージをつくります。そうする事で下重心も扱える感覚を磨きます。(下丹田に重心を置くイメージは上述したドローインで可能です。)
下丹田に重心が置ける感覚がわかってきたら、その状態を維持したまま、下丹田から背骨を上に引き伸ばす様に練習します。感覚的には下丹田と上丹田で背骨という綱を使って綱引きをしてるようなイメージです。
この時に下丹田が抜けて重心が上がらないように気をつけてください。それこそが骨格ストレートの人の癖になります。この引っ張り合いのイメージや感覚が俗にいう姿勢が良いという状態です。
まとめ
一般的な情報では左右の重心までですが、身体操作界隈では上下の重心も左右の重心以上に重要なものになります。現代社会では上に上に重心が移動する傾向にあるので、肋骨が出たり開いたりする方を本当によくみかけます。
まずは、ドローインの習得と重心を下げる意識というのが、肋骨が出ない様にする第一歩になりますので、骨格ストレートだと診断された方は特に意識する様にしてみてください。