スキルだけでは上達しない!パフォーマンスピラミッドでわかる運動の基本
子供の運動とパフォーマンスピラミッドの関係
パフォーマンスピラミッドとは簡単にいうと、運動のパフォーマンスを表す三角形のことを言います。
三角形を三つに分類して
- 一番上を「スキル:技術」
- 中段を「パフォーマンス:体力」
- 一番下を「ムーブメント:身体の動き」
にわけて考えます。
お子さんの運動・スポーツなどで、どんなに練習しても上手くいかない場合はこのピラミッドが上手く作れていない場合があります。
プロの選手が基礎を大事にするというのは、この底辺を大切にしているという意味ですね。
子供のスポーツでの怪我について
子供が習い事をしている上で起こるのが怪我ですが、最近では「使いすぎ」「疲労の蓄積」などプロ選手がするような長引く怪我を患う子も少なくありません。
パフォーマンスピラミッドの観点でみると、土台がしっかり作れていない状態でスキルを上げていくと、細長い三角形になってしまい、いつかは倒れてしまいます・・・つまりケガなどへつながることになってしまう訳です。
パフォーマンスプラミッドの話もしましたが、成長につれてスポーツに求められるものも多くなり、このピラミッドが崩れてケガにつながると説明しました。
実は最初にケガや不調が出てくるタイミングとして多いのが、小学校の高学年になります。
このタイミングは筋力がつき出すタイミングでもあるため、筋力で身体を動かし出す時期でもあります。
低学年では筋力がまだ足りないので身体の動きを上手く使おうとしていきます。
赤ちゃんの動きとまさに同じで、身体の正しい機能をフルに使って乗り越えようとする訳です。
それが筋力による動きに変わってしまうので、筋力の酷使による疲れや動きの歪みが大きくなりケガや不調が出てくる訳です。
パフォーマンスピラミッドを底上げする習い事
基本は自由に遊ばせてあげることが、身体の使い方の上達としては一番良い選択の一つと言えます。
合わせて、親として上記内容を理解した上で、子どもの習い事をサポートするのもとても良いことだと思います。
上達はスキルだけでないという理解を親が持っているかどうかだと思います。
よく習い事で一番良いものは何かと聞かれますが、ポイントは「身体一つでできることから始める」道具を使わない運動が良いとアドバイスをします。
例をあげるのであれば、体操や水泳、ボルダリングなども土台を作るには良いと考えています。
道具を使うスポーツはある程度成長してからでも本人の意思に任せて始めれば良いと思います。
土台を作って身体を動かすことを考えるのであれば、身体一つでできる習い事がベストだと思います。
もちろん習い事でなくても公園遊びでも十分です。
その上で習い事(スポーツ)の上達という視点で言えば、誰に習うかだと思います。
スポーツということを考えると、時間とルールが鍵になってきます。
ルールのある中でパフォーマンスをあげる必要が出てくるので、その中で最高到達点を目指すのであれば、誰かに教わるというのが一番の上達の近道になります。